丸亀市には40年以上活動を続けている俳句会があります。
丸亀新樹俳句会(まるがめしんじゅはいくかい)
会の代表、大住 孝子(おおすみ たかこ)さんに、お話を聞いてきました。
もくじ
丸亀新樹俳句会について
団体名 | 丸亀新樹俳句会 |
設立年 | 1983年(昭和58年) |
連絡先 | (0877)22-6598 |
代表者 | 大住 孝子 |
会員数 | 15名 |
活動日・時間 | 第4日曜日 午後1時30分~午後4時30分頃 |
主な活動場所 | 生涯学習センター生涯学習センター 4階 講座室3 |
参加費(年間) | 6,000円 (半年ごとに3,000円) |
参加イベント | まるがめ文化芸術祭、生涯学習まつり |
活動紹介
俳句会では、どんなことをしているのでしょう?
生涯学習センターにて
丸亀新樹俳句会は、月に一回、生涯学習センターで活動しています。
みなさん真剣に俳句を書いておられます。
活動の基本は3つ
- 俳句をつくる。
- 句を見せ合って、心に響く作品を選ぶ。
- お互いに、どこが良かったか話し合う。
吟行(ぎんこう)
その他にも、ときどき吟行(ぎんこう)と呼ばれるピクニックのような活動もあります。
吟行の流れ
- みんなで選んだ好みの場所へ行く
- 散策しながら、俳句を5句つくる(2時間くらい)
- お昼ご飯で、一休み
- みんなの作った句を披露して、感想を話す
句を披露するときは、投票して良いものを選ぶそう。
誰がつくったかで惑わされないように、名前は隠して選びます。
なんだか、ゲームみたいですね。
そもそも俳句って、どんなもの?
俳句って、どんなものでしょう。
俳句のルール
「俳句って、五・七・五・七・七だっけ?それとも、五・七・五だった?」
俳句は、五・七・五のほう。
俳句のルール
- 文字数は、五・七・五の17文字
- 季語を入れる
- 形容詞は使わない
私は、形容詞を入れないとは知りませんでした。
そこで、大住さんの句を見せていただきました。
大西日 子供のいない 子供部屋 大住孝子
ほかにも俳人、高浜虚子と松尾芭蕉の句を見てみましょう。
時ものを 解決するや 春を待つ 高浜虚子
古池や 蛙飛び込む 水の音 松尾芭蕉
確かに形容詞がありません。
多くを言葉で説明しなくても、子供が巣立った部屋のしんみりした感じ、春を待つ気持ちや、静けさが伝わってくる気がします。
大住さんにとっての俳句とは?
会の発足当初から、在籍されている大住さん。
40年以上、続けられている、その魅力とは何でしょう?
始めたきっかけは、友人から、新聞に投稿してみないかと誘われたこと。
何度か投稿するうちに、俳句を基礎から学ぶ講座に通うようになりました。その講座のまとめで、吟行に行って、とても楽しかったそう。
吟行で、みんなで同じ場所へ行き、同じものを見ても、できあがる句は人それぞれ。
大住さんは「みんなが、どのようにつくるかが楽しい。」と言われます。
「会員さんをみても、一度始めると、途中でやめる方は殆どいない。」
普段から句帳を持ち歩き、一人で吟行をされることもあるそう。
会の発足時には、初心者だった大住さんも、今では、四国新聞の俳句の選をされたり、後輩に手ほどきをされたりしています。
長く続けていても、あらためて出会う季語もあるそうで「”鉦叩(かねたたき)”という季語をみつけて、その後、家の近くで鉦叩が鳴くのを聞いたのよ。うちにも来てくれたわ。」と嬉しそうに話してくれる、大住さん。
俳句は ”一生つきあえる楽しいこと” のようです。
俳句を始めるには?
「『俳句を始めてみようかな?』と思ったら、何が必要なの?」
丸亀新樹俳句会で始めてみようと思われた方は、1回目は見学。
電話で、日時など問い合わせをしていただいてからの参加となります。
必要なものは
- 筆記用具(ペンなど)
- 句帳(メモ帳)
- 歳時記
服装は、普段着でOKです。
歳時記は、季語が載っている辞書のようなものです。
大住さんのおすすめは、高浜虚子の『歳時記』5冊組ですが、持ち歩きに便利な電子辞書タイプもあるそうです。
準備ができたら、当日、生涯学習センターへお越しください。
日常の見え方が、ちょっとかわる俳句体験が待っています。
おまけ
私も一句、書いてみました。
落ちそうだ 名月溢風の風の舞 かめ
あなたも、一句書いてみませんか?