県下一早く春を告げる花

水橋池ほとりの寒桜

毎日、湿気と暑さとの戦いとも思える夏をすごしていると、懐かしくなるのが冬の寒さ。半年前を思い出してください。初春とは言っても、まだまだ寒さも厳しく、春の気配などどこにあろう?と思われる1月末~2月頭。丸亀市には、この頃に咲く桜があります。寒桜という桜で、よく知られているソメイヨシノより1ヶ月以上、早く咲きます。この寒桜が見られるのは、綾歌町にある水橋池のほとり、コトデン栗熊駅より徒歩10分ほどの福成寺の南側。

この桜を楽しみにしている地元の人は、1月の終わりが近づくと、日差しの良い午後に散歩がてら見に来始めます。桜が咲いていても、咲いていなくても、心待ちにしている人の気持ちは同じ。「去年の今頃は、もう咲き始めていたんですよ。」「今年は、まだもう少し先ですね。」などの会話が聞こえてきます。

寒桜がほころぶと「待っていました!」とばかりに集まるのは人間だけではありません。そこここから鳥の鳴き声が聞こえてきます。ウグイス色の体と目の周りに白い隈取りがある鳥、メジロです。やっとありつけた食べ物なのか、花々の間を忙しそうに動きまわり、その姿をカメラに収めるのも一苦労。長いレンズをつけたカメラで撮影する人たちもよく見かけます。

寒桜とメジロ

春の花巡り            

そして、この丸亀の寒桜を皮切りに、近隣の市町をまたぎながら、春の花巡りが続いていきます。しだれ梅、梅、コブシ、モクレン、川津桜、しだれ桜、ソメイヨシノ、バラ、藤、花菖蒲…聞いただけで(そういえば、あの場所の…)と、思われる方もいるでしょう。2月からの数ヶ月は、名前を知らないような花もたくさん咲く季節、次の春は、土器川沿いを散歩して、どんな花があるか探してみるのもおすすめです。

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