「丸亀で『参加する人みんなで創る市民劇』が始まっている。」と聞いて、見学に行ってきました。
もくじ
参加する人みんなで創る市民劇とは?
参加する人みんなで創るって、どうするのでしょう?
全員参加型の市民劇「丸亀ユートピアパラダイス」は、人と人のつながりを大切にする監督のもと、集まった参加者たちのイメージやアイデアを台本や演出に活かして、舞台を創りあげていくようです。
11月26日の公演へ向けての練習、ちょっと覗いてみましょう。
練習内容
朝夕の涼しさが出てきた9月初旬の週末。
この日の練習は、午後1時からスタート。受付でニックネームをテープに書いて、身体に貼ったら準備完了。
さて、演劇の練習って何をするのでしょう?
1 準備体操
声を出すのにも、動くにも、まずは準備体操。
ストレッチをしたり、筋肉について教わったりしながら、自分の身体のかたいところ、やわらかいところを感じつつ伸ばしていきます。
ポイントはムリをしない。優しく。
2 発声練習
体がほぐれたら、呼吸の練習。その後は、歯が見えるくらいニコニコして「アーッ」と声を出す。(♩=60で8拍のばす)
笑顔のほうが明るい声が出るよ!
3 音にあわせて動く
休憩をとったあとは、音楽を聞きながら音にあわせて動く練習。
この日かかった曲は、クラッシック、洋楽、ポップス。
最初は、動きをマネするところから始まって…
みんな自由に踊りだします。
4 歌う
今度は、劇中にでてくる歌の練習です。
歌詞から想像するものを話し合い、イメージを合わせて歌います。
5 演技「見えない玉を隣の人へ渡す」
そして、演技のエクササイズ。
「見えない玉を隣の人へ渡す」つもりで動きます。楽しい玉や、悲しい玉をまわしていきます。
6 演技「台本の一幕を演じる」
最後は、台本の一幕を演じる。
3チームに分かれて、舞台を広く使うことをテーマに相談
それぞれのチームが、同じ一幕を発表し合う。
同じ一幕も、それぞれ違った動きや表現が出てくる。
この日の練習は午後5時まで。時間どおりに終わりました。
その他:オーディションとして演じる
翌日も覗きに行くと、オーディション風の練習をしていました。
「台本の中から一つのセリフを選び、みんなの前で発表する」という課題。みなさん緊張しつつも、生き生きとした声と表情です。
参加者
この市民劇、どんな人が参加しているんでしょう?
参加者の年齢は10代~70代。国籍・演劇経験を問わず、様々な人が参加しています。現在、45名。活動は6月から始まっているそう。
今回見かけた、自分の得意なことを活かして丸亀市民劇を支えている人々を紹介します。 名前はニックネーム、( )内は今回担当していた練習内容
今回のファシリテーター
ファシリテーター:様々な活動を円滑に進行する人
EMI(準備体操・発声練習・歌):ボイスコーチ、声のコーチング、映画の劇伴、ボーカルユニット プレパラートで活躍中 CALMメンバー
せれなさん(ダンス):四国の泣き虫エンターテイナー、4月にあった世界大会では、よさこいと生花をコラボしたパフォーマンスを披露。今は演じることに注目していて、近い将来その関連の仕事がしたいと思っている
ななちゃん(演技):コミュニケーションワークショップや、子どもを対象に表現のワークショップを開催 CALMメンバー
脚本・演出
うめのきさん:丸亀市出身、映画監督
さぬき映画祭2015で初上映の男木島を舞台にした「W&M」他、地域活性化を目指し短編映画を制作
「Lemon & Letter」「はちみつレモネード」「虹色はちみつ」の4作品とも国内外の映画祭で多数グランプリを獲得
裏方
つよしくん:いつもニコニコ、なんか面白いことを考えている人
公開練習日:2023年10月1日(日) 9~17時
ちょっと、見に行ってみたいんだけど…というときは
10月1日(日)が公開練習の日。9~17時のあいだ誰でも見学できます。
場所は丸亀市生涯学習センター
ぜひ足をお運びください。
みんなの劇場コンセプト
そもそも、みんなの劇場(新しい市民会館)って、どんなもの?と思ったかたは、こちらをどうぞ。
- 豊かな人間性を育む
- 誰一人孤立させない
- 切れ目のない支え合い
この3つを基に運営される市民会館。
今回の練習で、大人も子どもも楽しくおしゃべりしたり、意見を出しあったりする姿を見て、本気で取り組んで実現させようとしていると感じました。
これからの活動が、どう広がっていくのかも楽しみです。