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北海道に京極町という町があります。丸亀に詳しい方なら、「京極」という名前にピンとくるかもしれません。この町の存在は、丸亀から始まったのです。
直線距離で約1,100kmも離れている、この2つの土地のつながりを見てみましょう。

もくじ
京極町はどこにある?
まずは場所から、京極町は北海道虻田郡後志地方南部の蝦夷富士(羊蹄山)のふもとにあります。

︎京極町はどうやってできたの?
丸亀と京極町のつながりは、京極町の成り立ちにあります。京極町の元になった京極農場ができたのは、明治30年(1897年)のことです。
それは、丸亀の版籍奉還と廃藩置県から始まりました。
7代目丸亀藩藩主、京極朗徹(きょうごくあきゆき)は明治2年(1869年)に版籍奉還、その2年後に廃藩置県を願い出ます。

版籍奉還と廃藩置県により、日本は藩ごとに政治を行う幕藩体制から、政府が全国を統一して治める中央集権国家へと大きく転換しました。この改革により、藩主は藩を治める立場ではなくなり、藩独自の財政や行政を担う役割を失いました。藩に仕えていた多くの武士も職や収入を失い、新しい時代への対応を迫られました。
また、当時の丸亀(当時の丸亀県)は人口密度が全国平均の2倍もあるほど人が多く、狭い農地に肥料をたくさん使っていました。そこで、三崎亀之助代替わりした8代目京極高徳(きょうごくたかのり)は、領民たちが「もっと広い場所でのびのびと暮らせるように」と北海道開拓に乗り出しました。
明治20年(1887年)三橋政之(みはしまさゆき)を団長に22戸・76人の開拓団は丸亀港を出発します。

洞爺湖畔へ着いた、開拓初年度は8月に霜が降りるほどで冷害で、その後も3年連続ほぼ収穫が無いほど過酷な状況でした。
讃岐から持って行った種は、軒並み枯れてしまうほど、気候が違う。それでも、あきらめず場所を変え、開拓に成功した先人たちから学び、開拓を続けました。
そして、明治30年(1897年)京極農場ができました。

その後、昭和13年(1938年)京極農場は小作人に開放され、昭和15年(1940年)に村名を「東倶知安村(ひがしくっちゃんむら)」から「京極村」に改め、今の京極町になりました。

開拓に尽力した人たち
丸亀から北海道へ、開拓にたずさわった人たち(画像は、写真をもとにしたイメージです)
京極朗徹(きょうごく あきゆき)
京極朗徹(きょうごく あきゆき):丸亀藩第7代藩主。全国に先駆けて版籍奉還・廃藩置県を願い出ます。明治2年に丸亀藩知事、同4年に丸亀県知事に就任。

京極高徳(きょうごくたかのり)
京極高徳(きょうごくたかのり):丸亀藩第8代藩主(子爵)。京極農場の事業主。領民の窮状を救うために私財を投じて北海道開拓を決意しました。

三崎亀之助(みさき かめのすけ)
三崎亀之助(みさき かめのすけ):丸亀出身の政治家。京極家の財務顧問を務め、北海道開拓を進言しました。

三崎亀之助の碑が、丸亀市さぬき浜街道沿いの塩屋緑地にあります。

三橋政之(みはし まさゆき)
三橋政之(みはし まさゆき):元丸亀藩士。那珂多度郡長を経て洞爺開拓団の団長。剣術の達人。

児玉忠廣(こだま ただひろ)
児玉忠廣(こだま ただひろ):京極農場の初代管理人。自ら北海道内を歩き回って開拓に適した土地を探し出しました。
丸亀と北海道の交易
丸亀と北海道は、特産品と魚介の行き来がありました。
丸亀から北海道へ
当時の讃岐の特産品である塩は、北海道で鮭やニシンの保存用として運ばれました。明治13年の記録では、丸亀港からの総輸出額のうち、約28%が北海道向けでした。その主な品目は塩や綿でした。

北海道から丸亀へ
北海道からは、鰊〆粕(にしんしめかす)というニシンを加工した肥料が大量に輸入されました。当時の香川県は狭い土地で何度も作物を育てる「集約農業」を行っていたため、多くの肥料を必要としており、丸亀だけではなく、多度津、和田浜(観音寺市)などへも運ばれました。
交易から普及した食文化
当時の香川県には、ほかにも北海道との結びつきが強い港があり、数の子、昆布、棒鱈(ぼうだら)といった、海の幸が持ち込まれ、地域の食文化の一部になっています。

︎今も続くつながり
現在の京極町と丸亀市は、今も引き継がれた舞と人の交流でつながっています。
獅子舞
京極町の中には、特に香川県から来た人たちが多かった「曙(あけぼの)」「京極(きょうごく)」「春日(かすが)」という3つの地区があります。これらの場所では、今でもお祭りの時に香川県ゆかりの獅子舞が披露されています。
親子都市
京極町と丸亀市は、その歴史から、平成28年(2016年)10月30日に親子都市となりました。2026年に10周年を迎えます。
京極町・丸亀市の交流イベント、興味がある方は、ぜひご参加ください。
リンク
北海道京極町公式ホームページ https://www.town-kyogoku.jp/

