【フェリー徹底解剖】まだバズっていない今がチャンス!?香川県第二の都市・丸亀から出発する脱日常の瀬戸内クルーズ。毎月20日は運賃無料!

本島フェリーのデッキからの風景
本島フェリーのデッキからの風景

執筆者:カプチーノ

 日本の四国地方の「うどん県」として知られる香川県。その第二の都市であり、北西部に位置する「丸亀(まるがめ)市」をご存知でしょうか?

本州と四国のあいだにある「瀬戸内海(せとないかい)」は、波がとても穏やかで、美しい島々が点在する人気エリアです。

岡山県や香川県の県庁所在地である高松港からは、芸術の島として世界的に有名な「直島(なおしま)」などへ向かうフェリーが多数出ており、すでに観光客でにぎわう「観光スポット」となっています。

しかし、今回ご紹介する丸亀市の「JR丸亀駅から徒歩約10分」の場所にある丸亀港は、一見するととてもこじんまりとしたたたずまい。しかし、こここそが、混雑を避けて静かな絶景に癒される「脱日常クルーズ」への隠れた入り口なのです。

実は、クルーザーを所有するような知る人ぞ知る富裕層が静かに訪れているのが、この「丸亀港からアクセスできる離島」なんです。

なぜならば、「景色がすばらしいのに、人が少なく本当にのんびりできる」から。

今回は、まだ知られていない絶景に出会える「丸亀港発の2つのフェリー旅」の魅力をお伝えしたいと思います。

丸亀市と塩飽諸島の位置について


丸亀港からアクセスできる数々の離島は、瀬戸内海に位置する「塩飽諸島(しわくしょとう)」に属していて、その中に本島さぬき広島などが含まれます。

丸亀港から見た島々のざっくりした位置関係は、次のイラストの通りです(正確な位置関係は、地図をご参照ください)。

丸亀からアクセスできる島々のイラスト
丸亀からアクセスできる島々(塩飽諸島)の位置関係を示しています。

その島々へのほぼ唯一のアクセス手段が、フェリーと高速船(旅客船)です。

この航路には2ルートあり、一つは本島へ向かう本島汽船、もう一つは、さぬき広島・小手島・手島へ向かう備讃フェリーです。

そんな瀬戸内クルーズの旅の入り口、「丸亀港発の2つのフェリー」についてご紹介したいと思います。

丸亀港に係留している備讃フェリーのカーフェリー「ひろておん」
丸亀港の風景。手前に見えるのは備讃フェリーの「ひろておん」。奥に見えるのが「ほんじま丸」。

丸亀港合同待合所について

丸亀港からフェリーに乗って島へ行くために、最初に立ち寄るのが切符売り場と待合所を兼ねた「丸亀港合同待合所」と呼ばれる場所です。

丸亀港合同待合所の正面から見た様子
フェリーの旅はここから。
本島汽船と備讃フェリーの2つの待合所を兼ねていることから「丸亀港合同待合所」と呼ばれます。

丸亀港からは、瀬戸内海の島々へと向かう2つのフェリー航路が伸びていて、本島方向へ向かう「本島汽船」と手島方向へ行く「備讃フェリー」があると前述しました。

そのどちらも、この待合所で切符を購入することができます。

本島方面へ行かれる方は、正面玄関入って左側、手島・小手島・さぬき広島方面に行かれる方は、右側へと進んでください。

本島汽船の切符売り場

手島方面に行かれる場合は、券売機が設置されています(窓口もあります)。

手島・小手島・さぬき広島方向へ行く人は、備讃フェリーの切符売り場へ。
正面玄関から入って右手にあります。

ここで飲み物を購入することをおすすめします(暑い日は特に!)。
島にはコンビニがありません。
カフェやレストランが定休日のこともあります。

丸亀港合同待合所にある自動販売機
丸亀港合同待合所内にも自販機はあります。
もし飲み物を持ってきていない場合は、ぜひここで一本確保しておいてください。

フェリーの切符を買い、タラップを渡って船に乗り込んだ瞬間から、あわただしい日常は、瀬戸内のゆったり時間へと切り替わっていきます。

丸亀市では「毎月20日 航路運賃無料デー」を実施しています。

この日は、丸亀市内を走るコミュニティバスと、本島汽船と備讃(びさん)フェリーの旅客運賃(大人・小人)が無料になります。
(注:自動車や自転車の航送代、手荷物料金などは対象外です。)

次の週末や20日にあわせて、丸亀港から船に乗って「脱日常」を感じてみませんか。

はじめに乗りたい定番航路。「本島汽船」の35分クルーズ

丸亀港から気軽に乗れるのが、歴史ある町並みが残る「本島」へ向かう本島汽船です。

目的地である本島は、江戸情緒あふれる笠島の古い町並みと、大迫力の瀬戸大橋を間近に望む「歴史と絶景の島」です。

本島汽船の「ほんじま丸」が係留している様子
本島汽船の「ほんじま丸」の乗り場は、待合所から見て左手にあります。

目的地への移動手段としてだけでなく、乗船している約35分間そのものが魅力的なアクティビティになります。

ほんじま丸の全体の写真
ほんじま丸の全景

車両甲板の様子

1階の車両甲板には車や自転車をそのまま載せることができます。

島にはレンタサイクルもありますが、自転車を載せていくことも可能です(自転車航送料は別途330円かかります)。

ほんじま丸に電動アシスト自転車を停めている様子
フェリーに電動アシスト自転車を停めている様子。サクッと停めて、サクッと走り出せます。

自転車を持ち込む場合も、アクセスの良い1階部分に停められるため、島に到着してすぐに走り出せる手軽さがあります。

船上からながめる瀬戸大橋

空調の効いた客室で海を眺めるのもよいですが、潮風を感じる展望デッキもおすすめです。

本島航路の最大の醍醐味は、船上から見る瀬戸大橋のパノラマです。

瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ全長12.3kmの大橋です。

本島に近づくにつれて、海面と同じ目線から巨大な橋を眺めることができます。

遮るもののないデッキから、瀬戸内海と橋のコントラストをぜひ撮影してみてください。

本島では、以下の写真のようなビーチがあちこちに広がっています。

本島のビーチから瀬戸大橋を望む
瀬戸大橋側にある本島のビーチからの風景

本島汽船では「御船印」と呼ばれる船の御朱印が発売されているそうです!

本島汽船でも御船印
本島汽船では御船印(船の御朱印)が販売されています。

次に、備讃フェリーをご紹介します。

ディープな島旅へ。「備讃(びさん)フェリー」というもう一つの選択肢

丸亀港の東側乗り場からは、もうひとつの航路「備讃フェリー」が出ています。

こちらの航路では、それぞれ全く異なる顔を持つ3つの島へアクセスできます。

ダイナミックな採石場跡が広がり、特産「青木石」の歴史と多島美を味わえる塩飽諸島最大の島「さぬき広島」

斜面にのどかなキャベツ畑が広がり、野鳥のさえずりに耳を澄ます手つかずの自然が残る「小手島」。

穏やかな海を背景に夏のひまわりが咲き誇り、塩飽大工の精巧な技が今も息づく「手島」です。

本島の観光地らしい雰囲気とは異なり、より静かで素朴な時間を過ごしたいときにおすすめの航路です。

備讃フェリーの「ひろておん」が係留している様子
備讃フェリーの乗り場は、待合所から見て右手にあります。
写真は「ひろておん」号です。他にも旅客船「ニュービサン」号があります。

こちらも20日の運賃無料デーの対象です。

フェリーに乗り込むのも降りるのも、この大きな入り口から。

備讃フェリーからトラックが出てくる様子。
備讃フェリーの乗船所。車も自転車も人も、同じところから乗り込みます。
ここで切符を確認します。

船内の座席はとてもキレイ。テレビも設置されています。

備讃フェリーの室内の座席の様子
備讃フェリーの室内の座席の様子。もちろんエアコンがあるので快適に過ごせます。

本島に比べて、より静かで素朴な時間を過ごしたいときにおすすめの航路です。

さぬき広島のプライベートビーチ
さぬき広島のプライベートビーチ

快適で安全な島旅のための重要TIPS

島旅を楽しむために、あらかじめ知っておきたい実践的なポイントをまとめました。

さぬき広島の「江の浦港船客待合所」
さぬき広島に2024年に「丸亀製麺」の支援を受けてリニューアルオープンした「江の浦港船客待合所」。
待合所の中もとてもキレイ!

到着直後に「帰りの時刻」を確認する

フェリーや客船は便数が限られています。

島に到着したら、まずは港の時刻表で復路の時間を必ず確認してください!

本島汽船の時刻表
本島汽船の時刻表です。
備讃フェリーの時刻表
備讃フェリーの時刻表です。自転車を乗せる場合は「フェリー」に乗ってください。

早めに港へ戻り、涼しい待合所で待つ

島での散策は時間に余裕をもって切り上げましょう。

早めに港へ戻り、冷暖房の効いた待合所で休憩しながら船を待つのが安全です。

瀬戸内国際芸術祭などのイベント開催時や繁忙期には、定員に達して希望の便に乗れない事例も発生しているため、特に注意が必要です。

自転車を持ち込む場合は「フェリー」の時刻を選ぶ

自転車などを島へ持ち込む場合、乗船できるのは「フェリー」のみです。

旅客専用の「客船(高速艇)」には自転車を載せることができません。

帰りの便を調べるときは、必ず「フェリー」の時刻を確認してください。

意外と歩く?駅から丸亀港へのアクセス

丸亀の京極大橋
丸亀港近くから撮った京極大橋

丸亀港はJR丸亀駅の北口から直線距離で約600m、徒歩10分ほどの場所にあります。ただし、旅の荷物があったり、のんびりと歩いたりすると、意外と距離を感じるかもしれません。

そこで、JR丸亀駅から徒歩で丸亀港へ向かう最短ルートをご紹介します。

丸亀駅の改札を出ると、「北口」の案内板があります。そのサイン通りに左側のドアに向かいます。

JR丸亀駅の改札を出たところにある北口への案内板
JR丸亀駅の改札を出て左手に北口があります。

北口を出てすぐのところに、丸亀マップがあります。丸亀駅と丸亀港との位置関係を確認できます。

丸亀駅から丸亀港への行き方を示す地図(丸亀駅北口)
丸亀駅北口を出てすぐのところにある地図に、丸亀港までの経路が示されています。

北口を出ると、下の写真のところに出ます。ここから左手に歩くと、すぐ右斜め前あたりに「横関皮膚科と不動産の看板」が見えます。この看板の右側に見える小道に入っていきます。そこからずっと直進します。

丸亀駅から丸亀港へ向かう分岐点
丸亀駅から丸亀港に歩いて(自転車で)行く場合、最も近いのがこのルートです。
横関皮膚科の右の小道に入っていきます。

しばらく道なりに沿って歩いていくと、下の写真の十字路につきあたります。ここで「徒歩」の方は直進、「自転車を含む車両」の方は、右折してください。

写真の真ん中に見える建物が「丸亀港の待合所」になります。右側に見えているのが駐車場になります。

丸亀港近くの分岐点
丸亀港にほぼつきました!

先ほどの十字路を直進し、つきあたりで右を見ると、写真のような通路があるので、怖がらずに入ってください。通路を抜けるとそこが「丸亀港」になります。

丸亀港に歩いていく場合の通路
わかりにくいですが、突き当たり右手にこの通路があります。
歩いてこられた方はこちらを通ってください。

自転車または車の方は、先ほどの十字路から右折してすぐのところにある、この高架下の道をくぐってください。左手にフェリーが見えていますね。

車や自転車で来た場合の丸亀港への入り口
車や自転車で来た場合の丸亀港への入り口です。京極大橋の下をくぐります。

少し遠回りになりますが、歴史的な「太助灯籠」や青い「京極大橋」など、港までの道のりも景色を楽しみながら歩くのもおすすめです。

太助灯籠を下から見上げた風景
ちょっと寄り道をすると太助灯籠を見ることができます。

車で直接港へ向かう場合は、すぐそばにある「丸亀市営港駐車場」が利用できます(24時間上限500円)。

丸亀市港駐車場の入り口
丸亀市港駐車場の利用料は24時間最大500円!

丸亀港へは、コミュニティバス(丸亀垂水線:丸亀港停留所)も運行されていますが、便数が少ないので時刻表をご確認ください。

フェリーの基本情報

丸亀港からのフェリーには2つの会社があるとお伝えしましたが、もう一度、まとめてみましょう。

2大フェリー比較

フェリー会社主な目的地通常片道運賃(大人)※20日以外所要時間(フェリー)
本島汽船本島・牛島560円(本島まで)約35分
備讃フェリー広島・小手島・手島580円〜780円約40分〜

乗船時のご注意

  • 自転車・バイクの航送:フェリー便のみ対応しています(客船・高速艇には積載できません)。
  • 無料デーの適用範囲:毎月20日に無料となるのは「旅客運賃のみ」です。自転車や車の航送代は別途必要です。

詳細情報は公式サイトでご確認を

今度の週末は、ぜひ一枚の切符を手に入れて、丸亀港から瀬戸内のんびりクルーズの旅へ出かけてみてください。

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IT系の実務翻訳者からのんびりのシニアライフをエンジョイ中のアラ還。20年以上の海外住みから丸亀に移住してまる5年。カフェと珈琲が大好き。