愛らしいけれど、新日本百名山ー飯野山ー

はじめに

私の住むところからは、朝夕それぞれ違う顔をもった「飯野山」を見ることができます。まるで絵本の挿絵のような、かわいらしい形から「おむすび山」とも呼ばれています。

もちろん、眺めるだけではない、登る山としても魅力満載の「おむすび山」をここではご紹介したいと思います。

目次
  1. 飯野山ってどんな山?
  2. 登山口ってどこ?
  3. アクセス・駐車場
  4. 見どころ、イベント
  5. とある日の筆者のお山メモ
  6. まとめ

①  飯野山ってどんな山?

飯野山は讃岐平野にぽっかりと浮かんだような姿でそびえています。「讃岐富士」とも呼ばれ、瀬戸内海国立公園に含まれます。コナラやクヌギなど広葉樹が多いのも特徴です。車道がないので、登山者はのんびりと山からの眺望を楽しんだり、草花を観察しながら登ることができます。

高さは約422メートル。初心者向きの低山ではありますが、バラエティに富んだ登山道で「登山のトレーニングにはうってつけの山」と山好きな人たちには好評です。

富士山のようになだらかな円錐形をなしているので、火山のようにみえますが、実は飯野山の形は海水が偶然に作り出したものです。

① 登山口はどこ?

主な登山道は3本あります。

☆飯野山登山口から野外活動センターを通るコースは、歩きやすいので登山者が多く、土日は賑わい、家族連れも多いです。

☆飯山町側は、石段を上るコースで体力のある人向きかもしれません。

☆坂出側の西又道は、飯野町登山口コースに途中で合流します。

③ アクセス

☆公共交通機関(バス)の場合

登りやすい、飯野町登山口からのコースの場合、丸亀市野外活動センターを目指すアクセスをご紹介します。

JR丸亀駅→コミュニティバスで「山根西バス停」もしくは「飯野町登山口バス停」で下車。徒歩20分で丸亀市野外活動センターに到着します。トイレもあります。 

☆マイカーの場合

飯野町登山口、および飯山側からの登山口には駐車場が完備されています。

④ 見どころ、イベント

温暖な気候の讃岐平野にそびえるので、一年中のぼることができます。3月下旬から4月にかけては麓の桃畑の花が開花し、時期によってはの開花と重なり、まさに桃源郷の世界となります。

麓にある飯神社には飯依比古命が祀られています。山名はこれにちなむとも、山の形からきているともいわれています。

頂上の南のすぐ下におじょもの足跡といわれる巨石があります。その、おじょも(巨人)が飯野山をつくったという伝説もあります。

また4月22日は標高422メートルの飯野山にちなんで、「里山まつり」が開催されます。2023年には県内外546人が訪れて賑わい、飯野山がまたがる丸亀、坂出の両市では菓子店、飲食店、ホテルなどが協賛する「讃岐富士マウンテンウィーク」も始まります(四国新聞・2023/04/23掲載より一部引用)

⑤ とある日の筆者のお山メモ

頂上の安養寺奥の院 ここでお参りをしてのち休憩をとります

登ったのは2022年3月8日(月曜日)。この夏も登りたかったのですが、この猛暑は高齢者にはこたえるので昨年春の記憶から書きました💦

まだ、桜も蕾のころで華やぎは今ひとつ。リュックも持たない軽装備でしたが、談笑しつつ前をいく青年たちは薄着にスニーカーというさらに軽装でした。

4合目あたりからカンカン石(安山岩)がゴロゴロと目につくようになります。何合目だったかうっかり忘れましたが瀬戸内海を挟んでの対岸、岡山が見えるところがあり、黄砂の中、ぼんやりと瀬戸大橋も確認しました。

今はどうかわかりませんが、昔は水晶を見つけることもできたそうです。私も足元がキラリと光ると「もしや」としゃがんで探したりしたので、登るのに2時間以上かかってしまいました。通常の健脚な人なら45分ほどで頂上の薬師堂につくとききます。

途中、「一日一石運動」の看板を目にしました。農林水産省と市では、登山者と協働で登山道を修復する運動を行っていて、私も微力ながら石を道の端に積みました。

のんびり登って頂上につくと、すでに10人ほどの人がいてお茶や、おにぎり、お菓子を食べていました。また「おじょもの足跡」のところには展望台があるので、そこでの眺望を写真におさめたりと、さまざまに満喫しています。

今回、山であったのは大人30名ほど、そしてこども10名ぐらい。プードル1頭、猫8匹。下山はあっという間の40分でした。ご褒美に有名パン店でおやつを仕入れ、有名うどん店でおいしい麺に舌鼓をうって帰ってきました。

⑥ まとめ

まとめとしての反省点です。いくら登りやすい山でも足元はきちんと装備をしましょう。経年劣化でハイキング用の靴底が下山中にパックリ。仕方がないのでべりっと剥がして足の裏に石をごろごろ感じながら下りました💦

そんなハプニングもありましたが、平野の中にぽっこりとそびえる飯野山は気負いなく登れて、しかも立派な登山道があります。身近にそんな山があることはほんとうに幸せなことだと感じます。

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  1. おむすび山が呼んでいる
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  4. おいしいコーヒーをとっておきの器でー珈琲と器の店「楓(かえで)」・飯山町
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ゆきねぇ
美術館ボランティアと合唱を楽しむ日常に、最近はウクレレの弾き語りが加わり、時折「マルタス」で仲間たちと演奏を披露するのが悦びとなっています。