県道22号線の道に添うように建つガラス張りのお店は、前を通るたびに気になっていました。併設店舗が美容院ということもあって、カット後のすっきりした気分で「楓」の店内をゆっくりと探検してみました。
器のお店なのに「探検」というのも変ですが、陶磁器、ガラス、木工、漆器、カゴ製品など、驚くほどの多彩な分野のモノが迎えてくれます。個性的な魅力を放つモノを販売する「楓」とはどんなお店なのでしょう。さっそく店主の大石さんにお話をうかがってみました。
- 店主・大石さんの思い
- 道具への思い
- 作家との交流
- コーヒー豆へのこだわり
- 今、そしてこれからのイベント紹介
- アクセスと詳細情報
1、店主・大石さんの思い
店主の大石さんは三豊市うまれ。飯山町の東小川にお店をオープンして、今年の12月で11年目。東小川の明るい雰囲気が気に入り、ここに店を構えることにしたそうです。
器に興味を持ったのは20年ほど前からで、サラリーマン時代から休みには全国の窯元めぐりをしていました。また東北の山ぶどう、アケビの工芸品にも興味をもったそうです。
店内にも流れていましたが、大好きなボサノヴァをBGMにして、好きな器でおいしいコーヒーを味わう…、そんな豊かな時間を過ごしてもらうお手伝いができたなら、と「器や暮らしの道具、コーヒー豆」を販売する「楓」をオープンしたのでした。
2、道具への思い
お店では、陶器の他に、ガラス製品、磁器、木工品、山ぶどうのかごなど販売しています。一つ一つにストーリーがあり、店主の大石さんは嬉しそうに熱く語ってくれます。
「道具は育っていきます」と大石さん。使い込むほどに手に馴染み、色も変わり、愛着が増すといいます。
3、作家との交流
店で展示販売する器は、店主自身が全国の作家のところへ直接足を運んで取り扱いを決めます。それぞれ趣も個性も異なる作家たちと交流する中で、作り出すものは作家の魂そのものであることを感じたそうです。
なので「売り手も誠意をもって買う人、使い手に届けなければならない」と店主は語ります。
4、コーヒー豆へのこだわり
豆の種類は多いときで8種類ほど。夏場が湿気やすいので4種類ほどの扱いです。全国各地から探し、高知で焙煎してもらうそうです。
気になる豆があったら試飲もできます。この日はちょうど展示販売していた作家さんの器で試飲をさせてもらいました。豆を挽くときからいい香りが店内に漂いました。
試飲はこの栗の木のテーブルでさせてもらえます。一枚板で経年の変化も加わって触ってすべすべ。よい色合いでした。店主おすすめの器でいただくコーヒータイムは、試飲とはいえ、まさに夢心地でした。
試飲したのは向かって左の「フレンチモカ」で一番人気だそうです。ぺーパーフィルター用に挽いてもらって「フレンチモカ」と「タンザニア・ンゴロンゴロ」を買いました。
ンゴロンゴロは名前がおもしろくて買い求めたのでした。飲みやすかったのは「フレンチモカ」で個性的だったのは「ンゴロンゴロ」でした。パッケージもとてもすてきです。
5、今、そしてこれからのイベント紹介
■OKINAWA 山田義力「土火人ーⅥ」2023.10.4~10.29
■「五十嵐三美」個展 2023.10.31~11.5
■金継ぎ教室「初級編」のご案内
金継ぎとは欠けたり割れてしまった器を修復する日本独自の技術です。今回の「初級編」では市販の材料を使いお家でも簡単に出来る技術を体験して頂く教室です。思い入れのある大切なうつわがよみがえります。是非この機会に壊れたうつわを持参して修復してみて下さい。
- 日時:2023年10月1日(日曜日)
①午前の部:9:30~12:00(約2時間半)
②午後の部:13:30~16:00(約2時間半)
2.定員:①②各4名様・・ご予約はお早めに!
3.場所:楓
4.講師:泉谷麻紀子
5.体験価格:¥4,400/一人
※費用には代用金等の材料代含みます。ヘラ、細筆等の道具はお貸しします。※割れ方(複数)、大きさ(飯碗以上)
6、アクセスと詳細情報
店名 | 楓(うつわ 珈琲豆 |
住所 | 〒762-0085 丸亀市飯山町東小川西1252-1 (東小川郵便局東隣) |
TEL | 0877-85-8023 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 毎月曜日 |
駐車場 | 9台 |
ホームページ | https://www.kaede-utsuwa.com |
kaedeutsuwa |