ハンドメイド作家「家のtama」さんの魅力に迫る!手のひらサイズのアート!プロの技が光る羊毛フェルト作品。

作品

執筆者:まるきゅん

みなさん、ハンドメイド作家に憧れたこと一度はありませんか。私もその一人、一度ではなく二度も、道具を買い揃えて志したことがありました。初めはビーズアクセサリー、次は刺繍という具合にです。自分の作ったものを販売できて、誰かの手に渡り、誰かのお気に入りになってくれたらと、ずっと夢見ていました。今となっては、道具も棚の奥にしまわれたまま、忙しさにかまけて手を動かすこともなくなってしまいましたが。

そんな折りに、現在ハンドメイド作家として活躍されている「家のtama」さんとお会いできる機会が巡ってきました。今回は貴重なお時間をいただき「家のtama」さんにお話を聞かせてもらいました。

「家のtama」さんの素顔

明るくてとっても気さくな「家のtama」さん。ご家庭を持ちお二人のお子さんを育てる奥さんでもあり、お母さんでもあります。お話の中で何度も娘さんや息子さんの話題もあり、作家活動続けていく上で大きな支えになっていることがうかがい知れました。

活動歴10年を超える「家のtama」さんですが、ここまでの道のりで悩んだこともあったようです。その時にお師匠さんの「やめたら終わり、しんどくなってできなくても休んだらいいんだよ」という言葉に後押しされ、辞めずに続けてこられた今があると言います。

ここからは「家のtama」さんの作品とともに、「家のtama」さんのこだわりを探りたいと思います。

こだわり①:質感を感じて! 触ってよし!

繊細に作られた作品の数々ですが、「自由に触ってください」と声をかけていただきました。個展などでもお子様をはじめ、皆さんに手に取って見てもらっているんですと言います。眺めているだけなのとは違い、実際に作品に触れてみると感じ方も変わり、なんだか愛着が沸いてきます。

数ある中から、自分のお気に入りを探したくなるのは人間の真理でしょうか。とてもワクワクした気持ちで作品を鑑賞させてもらいました。みんなに「触ってどうぞ」といえるのは、「家のtama」さんの作品に対する自信の表れでもあるような気がします。

こだわり②:圧倒的リアリティ

作品

写真では少し伝わりにくいかもしれませんが、どれも立体感のある作品ばかりです。土台には硬めのフェルトを一面に敷き詰め、そこに肉付けをしていくそうです。そうすることで馴染み方が違うと言います。

さらに、見えない内側にもなるべく実際に近い色味のフェルトをチョイスするというこだわりも聞くことができました。例えば、「アスパラ」は緑の表面に対し中は黄緑、もっと土台に近い部分は白を使用するという徹底ぶりです。「犬」は表面は茶系でも、中はピンクに近い色味で皮膚を感じられるようになっているそう。表に現れない部分にも手を抜かない「家のtama」さんの作品は可愛さの中にリアルさがあるのも魅力の一つとなっているに違いありません。

こだわり③:まるっと羊毛フェルト

作品

よく見ると細かい部分まで表現されていて、思わず「へぇ~」と声に出てしまいます。「かぼちゃ」には種があるし、ちょこんと付いているヘタも羊毛フェルトで作られています。「ナマケモノ」は目も爪(特殊加工を施している)までも羊毛フェルトなんですよ。よく人形などで差し目をしているものも見かけますが、自分ではどうにもできないのが好みではなく、「家のtama」さんの作品はほぼ羊毛フェルトのみで完結させているのも特徴です。

少量の羊毛をとっては刺してを繰り返し、納得がいかなければそれだけを除いて、とやり直しが効くので自分には合っているとにこやかに語ってくれる「家のtama」さんでした。

誰かの「珠」になる

制作当初から「誰かの背中をポンと押してくれるような存在になれたらいいな」という軸はブレずに活動を続けられているそうです。「家のtama」さんの作品はブローチをはじめ、身に付けるものとして作られることが多いのもそのベースがあるからこそかもしれません。

実際に「家のtama」さんの作品を身につけて勇気をもらった方も多くいて、「人前で話すのが苦手だったけど、無事話せたよ」などの声も聞かれているようです。まさに誰かの「珠」となりお守りのような存在にもなっていますね。お話をさせてもらったこの日は、「家のtama」さんの襟元には「落花生」のブローチがありました。

無の時間

過去の個展開催の案内フライヤー

「家のtama」さんにとって羊毛フェルトの制作時は「無になれる」貴重な時間でもあるようです。慌ただしい日常と真逆の動作で、静の時間が保たれメンタルも落ち着くのだと教えてくれました。現代の人にこそ大人から子どもまで「無になれる」時間を持てるきっかけにもなるのでないかと、そういった体験会もあってもいいのではと考えられているそうです。

インスタグラムのテイストも少し変えてきていたり、様々な方面からアプローチを考えたり、今なお躍進し続けている「家のtama」さんのご活躍はこれからもますます楽しみであります。下はインスタグラムのリンクです。ご興味のある方は覗いてみてください。

https://www.instagram.com/uchinotama.youmou?igsh=ODJ6ZnZsMm00cjVs

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