こんにちは。私はしろねこです。
しろねこについて

名前(ニックネーム) | しろねこ |
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職業 | カルチャーセンターで西洋美術史の講師をしています |
好きな食べ物 | 銀杏やパクチーなど癖のある野菜 山羊のチーズ |
丸亀で好きな場所 | 猪熊弦一郎現代美術館 |
ブログ運営経験 | ありません |
特技 | 調べ物 |
趣味 | 趣味と仕事を兼ねた美術館めぐり |
苦手なもの | 人混み |
運営サイト | ありません |
西洋美術史とは?
西洋美術史を小学校から高校の美術の授業で習ったという方はほとんどいないと思います。一般的にはあまりなじみのない学問です。
美術史とは、文字通り美術の歴史ですが、これを知ることで人生が豊かになる(と私は思っています)。
美術と一口に言っても、絵画、彫刻、建築、工芸と分野はさまざま、制作された国もいろいろです。 私の専門はフランスを中心としたヨーロッパの絵画ですが、西洋の絵画って古い時代は宗教や王侯貴族の肖像を主題にしたもの、ピカソが登場してからの新しい時代では抽象絵画と、何だかとっつきにくい印象ですよね。 しかし、そこにキリスト教や作品が生まれた国の当時の歴史、画家自身についての知識があれば、絵画を「読み解く」ことができるのです。
作品を知るための知識を学び、作品を「読む」手助けとなるのが美術史です。といっても、あまり堅苦しいお勉強と考えずに、わかることで「目からウロコ」の体験ができる楽しいものだと知って欲しい。(ちょっと大げさかもしれませんが)
ちなみに私のプロフィールのアイコンは、19世紀フランスの画家、ピエール・ボナールの《猫と女性》から一部を切り取りました(著作権はきれています)。

メインで描かれているのは、食卓についた女性なのですが、彼女の横にいてテーブルに身を乗り出し、今にもお皿の上の魚に前足を伸ばしそうな、おねだり目線の猫。はたしてこの猫はおこぼれをもらえるのか? 猫を飼ったことのある人なら親しい日常の光景です。
やわらかな筆のタッチで描かれた猫の毛はふわふわとしていて、その白い被毛に反射する光が美しい色彩で表現されています。これは色や光に敏感なボナールならでは、ちなみに彼は日本の美術が大好きでした。平面的な描き方は浮世絵の影響ともいわれています。
こうして気になる細部から作品を見て、独自の解釈をしたり、画家のメッセージを考えてみるのもとても楽しいことですし、絵を通じて現代にも通じる人間の心情や営みが感じられるのも美術史の醍醐味なのです。
この講座を受けようと思ったきっかけ
友人の運営するWebサイトに展覧会の紹介記事を寄稿したことがありますが、論文みたいで硬いとダメ出しをされて何度も書き直しをすることになり、不特定多数の読者に向けて文章を書くことの難しさを実感しました。
美術に詳しくない人にも興味を持ってもらえる、親しみやすい表現だけど、言いたいことの「キモ」は伝えられる文章を書けるようになりたいと思ってこの講座に申し込みました。
講座終了後、どんな状態になっていたいですか?
展覧会や作品についてWeb上で紹介する記事を書きたいと考えています。
西洋美術に親しみを持ってもらい、ひろく絵画を見る楽しさを伝えることが当初の目的ですが、丸亀や香川県内の美術館や展覧会、また今年開催されている瀬戸内国際芸術祭についても香川から発信したいと思っています。
都市部の大きな企画展はネットニュースに上がる紹介記事も多いですが、地方の美術館は取り上げられる機会が少ないと感じています。 「アート県」も名乗る香川、地元だからこそのアピールをしたいです!