執筆者:
丸亀駅近くの商店街を抜けた先、ふと足を止めたくなるような素敵なお店に出会いました。
大きなアイスクリームのオブジェが目印のアイスクリーム専門店『ミチカケ製果店』です。

桃の名産地である香川県丸亀市飯山町で、桃の作業に携わっている店主の鶴岡達也さんは、実家の農園で採れた新鮮な桃を、アイスクリームやドリンクなどに仕立て、お店で販売しています。

今回はお店のご紹介とともに、旬の素材を使ったスイーツのレポート、そして『ミチカケ製果店』を始めたきっかけについて、鶴岡さんにお話しを伺いました。
もくじ
『ミチカケ製果店』について
| 店名 | ミチカケ製果店 クラフトアイス&コーヒー |
| 住所 | 香川県丸亀市浜町3-11 |
| 電話 | - |
| 営業時間 | 木~日曜日・祝日:13:00~19:00 (7月の土曜日:13:00~22:00) (営業日・時間は変更になることがあります。下記公式サイト Instagramにてご確認お願いします) |
| 定休日 | 月~水曜日 |
| 駐車場 | なし ※市営駅前地下駐車場・福島駐車場1時間無料 |
| 電子マネー | 楽天ペイ・PayPay・d払い・auPAY |
| 公式サイト | ・https://www.instagram.com/michikake_seikaten ・https://share.google/Gz8B6KhxBLfDEyD9e |
『ミチカケ製果店』は、丸亀駅から徒歩2分の好立地
丸亀駅から徒歩2分ほど。浜町ガレリアというアーケードの商店街を通り抜けた先にお店はあります。

丸亀駅南口

「警察犬 きな子」銅像
丸亀駅南口から東方面に進み、映画にもなった「警察犬 きな子」の銅像の横を通り過ぎると、すぐ目の前に浜町ガレリア商店街のアーケードが見えてきます。


アーケードを通り抜けるころ『ミチカケ製果店』の目印のアイスクリームのオブジェが見えてきます。
趣ある和の外観と、木のぬくもりを感じる店内
お店の外観は和風でありながら、どことなく不思議な情緒が漂います。

引き戸をそっと開けると、外からは想像もつかない、木のぬくもりに満ちた穏やかな空間が広がっていました。
その奥から、店主の鶴岡さんが温かな笑顔で迎えてくれました。

以前はテイクアウト専門店として親しまれていましたが、現在はカフェスペースが設けられ店内の椅子やテーブルで、アイスをゆっくり味わうこともできるようになりました。

部屋の一角には、鶴岡さんおすすめの本が並べられており、読書を楽しみながらアイスをいただくこともできます。
よく見るとインドネシアや台湾のカフェの本もあります。
旬の素材を使ったアイスがおすすめ!
メニューに目を向けると、アイスだけでなく、コーヒーやフルーツラテも充実しています。カウンターの上には焼き菓子もあり、カットした桃を贅沢に使ったデザートメニューまで。
どれを頼もうか、思わず迷ってしまいますが、そんな迷いも楽しいひとときです。

『ミチカケ製果店』を訪れた日は初夏の日差しが心地よい一日でした。
鶴岡さんに今の季節のおすすめを伺うと、みずみずしい桃を使ったメニューを教えてくださいました。
メニューにはアイスが数種類あり、好きなものを組み合わせて注文できるスタイルです。
今回は1つのカップに季節の素材を使った【マクワウリのソルベ】と【桃の果肉とミルクのアイス】の2種を盛り付けていただきました。
ドリンクには【桃シロップのソーダ割】を注文しました。
メニュー名を見るだけで、「どんな味わいだろう」と想像が膨らみます。
店頭に並んでいた新鮮な桃も美味しそうだったので、お土産として一つ購入することにしました。

しばらくして、鶴岡さんは手際よく仕上げたアイスとドリンクを、テーブルまで運んできてくれました。

アイスの入ったカップには、上側に【マクワウリのソルベ】、下側に【桃の果肉のミルクアイス】が盛り付けられています。
初夏の光をかんじさせるような、涼やかな色合いです。
【マクワウリのソルベ】

スプーンですくうと、キラキラと宝石のように輝いています。
口に運ぶと控えめな甘さで、マクワウリ本来の繊細な風味が喉を潤し、さわやかな「大人のデザート」という感じを受けました。
例えていうならメロンに似た芳醇な香りです。
【桃の果肉のミルクアイス】

鶴岡さんの農園で採れた飯山の桃の果肉が入っています。
そこに合わさっているのは、新鮮な牛乳を使ったこだわりのミルクアイス。
ミルクの濃厚でさっぱりとしたコクが、桃の繊細な甘みを引きたてていて、相性も抜群で美味しかったです。
【桃シロップのソーダ割】

炭酸水と自家製のシロップ、果肉を煮詰めた桃のコンフィチュールを入れた飲み物です。
ほんのりとしたピンク色の桃の入ったソーダをそっとかき混ぜると、シロップがゆっくりとグラスの中で溶け合い、まるで桃が熟した瞬間の甘みを閉じこめたかのようです。
シャンパンのような上品な風味が喉を潤しました。
どこか不思議な響きのする『ミチカケ製果店』―桃が教えてくれたこととは?
2025年7月にオープンした『ミチカケ製果店』。
不思議な響きのするこのお店の名前には、店主の鶴岡さんの優しさに満ちた深い想いが込められています。

日の光が優しく差し込む店内で、そのこだわりの空間に身を置きながら、鶴岡さんが大切にしている想いをお聞きしました。
【鶴岡さん】
桃は驚くほど繊細で、最高に美味しい瞬間はほんの一瞬です。
私は、完熟した桃の芳醇な香りと甘さを、その輝く瞬間のまま閉じ込めたいと考えました。
畑で日々桃と向き合う中で生まれる対話や、その創意工夫の物語を、冷たいアイスを通して皆さまと分かち合いたい―。そんな情熱をひとすくいのアイスに込めて、日々大切に仕上げています。

手前には生ハムを巻いたグリッシーニを添えて
完熟の桃を口に運んだとき、桃が歩んできた「道」と、うつろいゆく「季節」の美しさを感じていただければ幸いです。
夜空の月が満ちては欠けるように、どんな果実にもそれぞれの姿に魅力があります。
たとえ少し形が欠けていても、そこにはとびきり豊かな甘さと香りが詰まっている。
そんなありのままの表情を、余すことなくアイスに込めることにしました。

私がこの店を始めたのは、そんな「一瞬の輝き」を皆さまと共有したかったからです。
生産者の想いと桃の物語を、これからもアイス一粒一粒に込めてお届けします。
アイス一粒に、未来を込めて―鶴岡さんが見つめる農業の物語
訪れる前、私は『ミチカケ製果店』の可愛らしい名前と美味しいアイスに惹かれてこの場所にやってきました。でも、鶴岡さんとお話しして感じたのは、それだけではありませんでした。

果実の一つひとつ、そして未来の農業へと注がれるあたたかなまなざし。
その深い想いを知れば知るほど、このお店が特別な場所に思えてきます。
美味しいひとときを通して、大切なことを教えていただいたような気がしました。

ちなみに、桃たちが育つ農園は、お店から車で20分から30分ほど、飯山町にある飯野山の麓、自然豊かな場所に広がっています。

桃が実る季節には、丸亀市内でも楽しみが盛りだくさんです。
提供店が集う「桃テラス」が開催されたり、活気あふれる「桃喰うまつり」が開かれたりと、この時期の市内はとても賑やかになります。

桃テラスでは桃を使ったメニューが登場

種飛ばし大会など楽しいイベント盛りだくさん
忙しい日常の中で、月の満ち欠けを眺めるようにふっと自分に戻れる。
そんな時間が流れるこの場所で、ぜひあなただけのお気に入りを見つけにいらしてみませんか?


