丸亀市は、どこから始まる?―南から入る「丸亀市の入り口」

執筆者:てんてん

「丸亀市に入った」と感じるのはどこでしょう?
道路わきの「丸亀市」という標識を見た瞬間でしょうか?
それとも見慣れた建物や道路が現れたときでしょうか?
そんなことを考えてみたらふと気になりました。

丸亀市の「入り口」ってどこなんだろう?

丸亀市にはいくつもの「入口」がある

地図を見ると丸亀市は周辺の6つの市町(坂出市、善通寺市、宇多津町、綾川町、まんのう町、多度津町)と接しています。



ということは、それぞれの市町から丸亀市に入ってくる場所がある。

もちろん行政上は「市境」です。

でも人が街に入っていく感覚は、必ずしも市境の線と同じではありません。

遠くから見えていた街並みが近づいてきたり、特徴的な山が見えてきたり、道路の雰囲気が変わったり。

そうした小さな変化の積み重ねで、

「丸亀に来たな」

と感じるのではないでしょうか。

そこで私は、周辺の市町から丸亀市へ入ってくる場所を

「丸亀市の入り口」
と呼んでみることにしました。

今回私が「丸亀市の入り口」として見ているのは、このあたりです。



今回はその第1回。

まんのう町方面から丸亀市に入る、「丸亀市の入り口」を見てみます。

南へ向かうと、丸亀は「山の街」に見えてくる。

まずは丸亀市の市街地から南に向かい、「丸亀市の入り口」がどんな景色なのか見に行ってみます。
すると、まず気づくのは山です。
遠くに見えていた山が、進むにつれて少しずつ大きくなっていく。

「丸亀って、こんなに山が近かったかな?」

そんな気持ちになります。

丸亀市と聞いて、最初に「山」を思い浮かべる人は、あまり多くないかもしれません。

丸亀城・讃岐うどん・骨付鳥・瀬戸内海

どうしても、そうしたものが先に浮かびます。

でも、南へ向かってみると、最初に目に飛び込んでくるのは、意外にも讃岐山脈に連なる山々なのです。

「海は南、山は北」ではなかった!

香川県外から丸亀に引っ越してきた私は、最初のころ、方角の感覚が少し混乱していました。

私の中では、なぜか「海は南、山は北」という感覚が残っていました。

丸亀市では、

「北に海、南に山」

南へ走れば走るほど、山が近くなっていく。


地図で見れば当たり前なのですが、実際に道を車で走ってみるとこの「南へ行くほど山が近づく」という感覚がなかなか面白いのです。

そして私は、だんだんこの景色が好きになりました。

その山々、市境の向こうまで続いているんです!

ここでもう一つ面白いことがあります。

目の前に見えている「南側の山々」

実はその中には丸亀市内にある山もあれば市境の向こうにある山もあります。
丸亀市の南側には、城山きやま猫山ねこやま大高見峰おおたかんぼうからなる綾歌三山あやうたさんざんが連なっています。大高見峰は綾川町にもまたがっています。

それでも、車で走っている私たちには、山々がひと続きの景色として見えてきます。

地図の上では、市境を越えれば、そこはもう丸亀市ではありません。

でも、丸亀市側から毎日見ている人にとっては、その山は間違いなく日常の風景です。

市境は地図の上にはありますが、景色には線が引かれていません。

でも丸亀市内を走っていても、その山々はずっと目に入ってきます。

つまり

行政上は「隣の町の山」。

景色としては「丸亀市の入り口」に近づく途中の山。

市境の向こうにある山も、丸亀からみれば「丸亀の景色」の一部なのです。


夕方の「丸亀市の入り口」が好き

「南側の山々」も「丸亀市の入り口」あたりまでくると山の存在感がぐっと増してきます。

山々までの距離が近いのは当然ですが、夕方近くになると太陽の光が低い位置から山肌に差し込むため、地形の起伏が強調され「南側の山々」の見ごたえも抜群になります。

遠くにみえる山なのに、夕方になると凸凹まで見えてきます。

仕事帰り、夕方の山の景色に吸い寄せられて山の麓まで車を運転してしまったこともあります。
決して観光名所でも有名な展望スポットでもありません。ただ、いつもの道から見える山です。
そういう場所にも住んでいる人にしかわからない「好き」があったりします。

「入り口」には歓迎してくれる人がいる?

山を眺めつつ今度は入り口から北に向かって車を走らせると、今度は意外なものが目に入ってきます。

岩崎庭石さんの総合展示場です。

灯篭や石のサンプルが並んでいるのですが、その中でも目を引くのがこちら。

菩薩観音様です。

山を見ながら移動してきたところに、突然現れる穏やかな表情。

なんだか

「ようこそ、丸亀市へ」

と迎えてもらっているような気持になってきます。

このような場所は誰もが知る観光名所ではありません。けれども、こうした何気ない風景が、車でまちに入ってきたときの印象を作っているのではないでしょうか。

「丸亀市に入った」ということを看板だけでなく、景色や空気で感じる。それもまたまちの入り口なのだと思います。

山の景色を堪能したら、少し寄り道

ここまできたら、もう一か所寄ってみたくなります。

山の景色を楽しんだあとの休憩場所として訪れたのが『和カフェ織部です。

店名和カフェ織部
住所丸亀市綾歌町岡田上875
電話0877-86-6435
営業時間11:00~14:00
定休日日曜日・月曜日
駐車場店舗前に8台くらい駐車できます
公式サイトhttps://www.instagram.com/oribe72773/?hl=ja

山を見たあとに食べる蕎麦

半個室のような座敷席には和モダンな暖簾がそれぞれにかかっています。

メニューを見ると讃岐ですのでうどんもあります。

丸亀市にきて「うどんを食べない」というのは少し勇気のいる選択かもしれません。

ところが『和カフェ織部』でいただくのは手打ち蕎麦。しかも二八(にはち)蕎麦よりもそば粉の比率が高い九一(くいち)蕎麦です。

温かい「かも南蛮蕎麦」を注文しましたが、かものつけ汁が温かいだけでなく、ざるに乗った状態でも湯気が立つほど熱々。
まるで釜揚げ蕎麦のようです。
初めての経験で少し驚きましたが、かものつけ汁とよく合っておいしくいただきました。

まとめ

丸亀市というと、丸亀城や瀬戸内海、うどんや骨付鳥を思い浮かべる人が多いかもしれません。

でも、南から丸亀市に入ってくると、最初に出会うのは海でも城でもなく、山です。

南側に連なる山々を眺めながら走り、菩薩様に迎えられ、少し寄り道をして蕎麦を食べる。

そんなふうに考えてみると、いつもの道も少し違って見えてきます。

「丸亀市の入り口」は、地図に一本の線で引かれているものではないのかもしれません。

「丸亀に来たな」と感じたところが、その人にとっての丸亀市の入り口。

そう考えると、丸亀にはまだまだ知らない「入り口」がありそうです。

次は、どこから丸亀に入ってみましょうか。

てんてんが執筆した記事の一覧はこちらになります。

  1. てんてんのプロフィール
  2. 丸亀うちわせんべい
  3. 【訂正前】「アイレックスのそばのビストロ」
  4. てんてんのプロフィール
  5. 植物本来の姿を尊び、その美を生け花に映し出す
  6. 【訂正前】丸亀城の近く、ちょっといい和食とお酒で楽しい時間が過ごせるお店
  7. 本とともに暮らす ― ひらやすみさんに聞く「読書生活」
  8. 隣町の山々の借景でも丸亀市を構成する素晴らしい景色!丸亀市の入り口【まんのう町辺りから編】
  9. この記事丸亀市は、どこから始まる?―南から入る「丸亀市の入り口」
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