丸亀市の「日本将棋連盟亀城支部」は将棋を愛する人たちの集うあたたかいコミュニティだった

2016年、藤井聡太棋士が史上最年少でプロデビューして以来、テレビやネットでも将棋に関するニュースを目にする機会が増えました。

将棋は、年配の男性が縁側で一人趣味の詰将棋をするいう印象がありましたが、現在は子どもから大人まで将棋に関心をもつ方が増えているそうです。

そこで、現在の将棋の様子について、日本将棋連盟の大西代表にお話を伺いました。

「日本将棋連盟亀城きじょう支部」の基本情報

団体名日本将棋連盟亀城支部
所在地香川県丸亀市津森町226-1
連絡先090-1327-2872(大西さん携帯)
代表者大西 藤男さん
活動日・時間毎週土曜日 
①かめさん子ども将棋教室 10~12時(小学生以下)
②亀城将棋クラブ 13~17時(中学生~一般)
主な活動場所城西コミュニティセンター「プルヌス城西」
HPなし
SNSなし
参加費(年間)①こども6,000円 ②男性5,000円 女性3,000円

亀城支部の活動内容

日本将棋連盟亀城支部は、日本将棋連盟の支部として丸亀市城西町にある「城西コミュニティセンター」で毎週土曜日に活動しています。

活動は午前、午後に分かれています。

10:00~12:00 「かめさん子ども将棋教室」

幼稚園~小学校6年生までのこどもさんが集まって、将棋を楽しんでいます。

代表の大西さんと亀城支部の会員が丁寧に指導してくれます。

13:00~17:00「亀城将棋クラブ」

中学生~大人までが対象で、毎週対局を行っています。

両教室ともに毎月第一土曜日はトーナメント戦を行っているそうです。

「かめさん子ども将棋教室」の様子・詳細

かめさんこども将棋教室の様子を見学させていただき、代表の大西藤男さんにお話をうかがいました。

日本将棋連盟 亀城支部に所属する「かめさん子ども将棋教室」

毎週土曜日の午前中に、幼稚園~小学生までのお子様を対象として将棋教室を開いています。

現在、30名~50名のお子さんが通って、切磋琢磨しながら将棋の腕を磨いています。

毎月第一土曜は、月例杯(トーナメント戦)を行っており、腕試しをすることもできます。

私が、見学させていただいた時は、代表の大西さんが詰将棋の解説や、定跡の説明などをされていました。

大西さんは子供たちへの質問を交えながら、自分で考えるように促します。

こどもたちは目を輝かせて考えます。

詰将棋の解説をする大西さん。指名された子供たちは自分の言葉で一生懸命答えます。

経験の浅い子から深い子まで、いろんな子がいますので、その子に分かりやすい言葉でヒントを出しながら、説明されているのが印象的でした。

「かめさん子ども将棋教室」は将棋を1から教わる教室ではなく、ルールを覚えて参加し、知識や経験を深め上達したい子のための教室です。

参加希望の方は、ある程度おうちで練習したうえで参加することをおすすめします。

ただし、始め方の分からない方も、見学に行くと、将棋の基本ルールの載っている普及用の冊子をいただけるので、自宅でそれを見ながら練習することもできます。

基本の動き方などが分かりやすく書かれています。

また、自宅に将棋の駒や盤を持ってない方は、日本将棋連盟で普及用に作成して販売している将棋盤と駒を格安で購入することもできますので、日本将棋連盟亀城支部の大西さんにお問い合わせください。

下のセットです。

我が家でも購入させていただいて、姉弟で休みの日に何度も対局していました。

将棋経験のない親御さんも、こどもさんと一緒に学びながら、将棋を始められるといいですね。

では、いよいよ代表の大西さんに将棋についてお話を伺ってみましょう。

代表 大西藤男さんのインタビュー

日本将棋連盟亀城支部代表の大西藤男おおにしふじおさんにお話しを伺いました。

対局時計の説明をする大西さん

大西さんは、日本将棋連盟の公認のアマチュア四段、また将棋指導員として香川県で将棋の普及活動をされています。

大西さんも子供のころ、縁台将棋から将棋をはじめ、どんどん将棋の魅力にはまっていった一人です。

将棋の歴史や、昨今の将棋界の話など、将棋に関する知識の引き出しが無限にあるのではないかというくらい深い知識をお持ちの方です。

例えば、将棋は飛鳥時代に仏教や、漢字などと一緒に中国から伝わった伝統文化であると言われている。

そして、鎌倉時代にはみんなが賭け将棋に夢中になりすぎて、賭け将棋禁止になってしまったり、安土桃山時代には、公家の教養として将棋を打つ文化もあった。など歴史についてもおもしろく親しみやすく教えてくださいました。

将棋は知らないうちに集中力がつき、たくさんある選択肢を瞬時に思い描き、一番良いと思う道を選択する能力が身に付き、深く物事を考えることができるようになります。

対局においてマナーを知り、忍耐力を鍛えることもできる。

「社会人になった時に、将棋をやってて良かった」

将来、そう思ってもらえたら嬉しい。

とやさしい目でお話ししてくださいました。

また、強くなるために大切なのは、ライバルと切磋琢磨していくこと

「負けて強くなる」

という言葉も印象的でした。

藤井聡太竜王にも伊藤匠叡王というライバルがいたからこそ、二人ともここまでに強くなったのでしょう。

ライバル同士の若い二人のことを考えて、胸が熱くなりました。

大西さんをはじめ指導してくださる大人たちが、大好きな将棋を通じて、礼儀作法や強い心の持ち方、相手を思いやる心、悔しい気持ちのやりどころ、いろんなことを温かく包み込むように教えてくれているのを見て、私の心もがぽかぽか温かくなりました。

トーナメント戦に真剣なこどもたち

「かめさん子ども将棋教室」に通うこどもたちへのインタビュー

かめさん将棋教室に通う小学生のこどもたちにも、少しお話しを聞くことができました。

筆者

どうして将棋をすることになったの?

かめさん子ども将棋教室でどうなりたいのかな?

小3男子

おじいちゃんに将棋を教えてもらって、もっと強くなりたくてきたよ。

小さいのに強い子もたくさんいるから負けたくないな。

小5男子

学童に将棋の駒があって興味を持って本で読んだ。

ここで将棋ができるとお母さんが調べてくれてここに来るようになったよ。もう3年通っているよ。

トーナメントでは負けてしまったけど勝ちたい!

目を輝かして話してくれるこどもたちは、自分の意志で将棋教室に通っているというのが伝わってきました。

そして将棋が大好きで、もっと強くなりたい。という気持ちを持っていました。

この中から未来の藤井選手が出てくるといいな。と楽しみに思いました。

「亀城将棋支部」を見学した感想

「日本将棋連盟亀城支部」は、将棋を愛する大人や子供たちが集まる素敵なコミュニティでした。

将棋という共通言語を通じて、悔しさや喜びを分かち合うライバル達と、それを見守る大人たちの目が温かいほっとする場所でした。

こどもの習い事を考えるとき、今は選びきれないくらいたくさん種類があります。

その選択肢の中に将棋を加えてみてはどうでしょうか。

  • 先のことを見越して、瞬時に複数の選択肢を見つけること
  • その選択肢の中から最善の道をみつけること
  • 礼儀作法を身に着けることができること
  • 負けない心を持つこと
  • 相手を思いやる心をもつこと
  • 自分の行動を振り返って見返すこと
  • 経験を未来に生かすこと

将棋を学ぶことで、以上のようなたくさんのメリットがあり人生を豊かにすると感じました。

古くから歴史を持つ将棋が、今もなお愛され続ける理由が分かったような気がしました。

これからの将棋の世界を今までよりも注目して見ていきたいと思います。

参考資料)プロ棋士の方へ将棋へのアンケート

<プロ棋士が答える将棋のメリット>

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