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毎週火曜日の夕方になると、丸亀市市民活動交流センターマルタスのオープンラウンジに学生たちが集まり始めます。
2026年4月よりスタートした「まるがめ探究部」の活動に参加するためです。
まるがめ探究部とはどのような場所なのか、探究未経験者の私が、みなさんに紹介していこうと思います。
もくじ
まるがめ探究部の基本情報
| 団体名 | まるがめ探究部 |
| 設立年 | 2026年4月 |
| 活動拠点 | 丸亀市市民交流活動センター マルタス 1階オープンラウンジ |
| 対象者 | 小学校6年生~高校3年生の丸亀市在学の学生 |
| 活動日・時間 | 毎週火曜日 16:00~20:30 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加方法 | 予約なしでいつ来てもOK |
| 現在の参加者 | 小学生2名 中学生11名 高校生15名(2026年7月現在) |
| 連絡方法 | InstagramのDMより |
| SNS | https://www.instagram.com/marugame_tanq/ |
| 主催 | NPO法人 みんなの進路委員会 |
まるがめ探究部とは
まるがめ探究部は2026年4月に活動を始めました。
「まるがめ探究部」では、近年学校教育で注目を集める「探究学習」を、学校の外で課外活動として体験できます。
対象は丸亀市在学中の小学6年生~高校3年生です。
年代の垣根を超えた交流と、探究を通してこどもたちの興味のあることについてとことん深堀りすることができることが魅力です。

まるがめ探究部のはじまり
まるがめ探究部を始めたきっかけは、この活動を主催する、「NPO法人みんなの進路委員会代表」の谷村さんの思いからでした。
『NPO法人 みんなの進路委員会』は「中高生の人生の選択肢を増やす」ことを目的に、出張授業や探究学習の機会を提供している団体です。
香川県内ではすでに、「たかまつ探究部」「みとよ探究部」が活動しています。
今、高校では必修となっている「探究学習」ですが、小中学校でもそれに関連する学びが進められています。
探究活動は与えられた課題をこなすのではなく、自分自身でテーマを見つけ、調べ、考え、そして周囲に発信していく力を育みます。
すでに、こどもたちが主体となって探究活動を行っている都市部と違い、まだまだ受験用の勉強中心の香川県でも子供たちが自ら問いを立て、思考力や表現力を鍛え、答えを探す機会を作らないといけないという危機感がありました。
そんな思いに賛同した、香川県丸亀市で子育て支援を長らく行っている「認定NPO法人さぬきっずコムシアター」と市民の交流の場所である「マルタス」が共催という形で丸亀での活動を始めました。
自分の理想を実現するため、地元丸亀市を舞台に地域、学校を巻き込み、「まちをまるごと学び舎」にし、地元に誇りを持ってほしいという強い思いのもと活動をしています。


そもそも探究とは何なのか?
さて、ここまで当たり前のように「探究」という言葉を使ってきましたが、そもそも探究とは何なのでしょうか?
探究活動とは
探究と探求のちがいは?
スマートフォンや、パソコンで「たんきゅう」と入力して漢字に変換すると「探究」と「探求」が出てきます。
いったいこの違いはなんなのでしょうか?

この2つの「たんきゅう」
「きゅう」の漢字が違うだけで、内容のイメージが少し変わってきます。
探究=深く考えて真実や知識を追求する
探求=ある結果を手に入れるために探しもとめる
探す目的物や結果がはっきりしていないのが「探究」のようです。
また、文部科学省のHPによると探究とは「迷いながら育てていく学び」と表現されています。
| 「何を問いとするか」見つけることから探究は始まります。これまでのあらかじめ用意された問題に答えていくものではありません。 (引用:総合的な学習〈探究〉の時間|文部科学省) |
自由研究とどうちがうの?
自主的にテーマを決めて答えを求めていく学習と言えば夏休みの宿題の定番「自由研究」が浮かびます。
では「自由研究」と「探究」はどうちがうのでしょうか?
【自由研究のプロセスはゴールを目指す直線型】
自由研究の進め方
①研究のテーマと求めたい結果を先に仮定する。
②その後、そのゴールを証明できるような実験や観察を行う。
③得られた結果をまとめる

自由研究のプロセスは、結果を求めて、まとめる「直線型」ということができます。
では、探究学習はどうなのでしょうか?
【探究活動のプロセスは循環するサイクル型】
探求学習の進め方
①課題の設定…自ら問いを立てる
②情報を収集する
③情報を整理、分析する
④情報をまとめ、見つけた新たな問いを立てる
⑤ ①~④を繰りかえして課題を深める

探究のプロセスは、問いを立て情報を集めていくうちに、新に出てくる問いをまた探っていくサイクル(循環)型ということができます。
自由研究と探究活動の違いは
自由研究は、「求めたい結果を実験などで検証し、型通りにアウトプットして終わる体験学習」
探究は、「自らに問いを投げかけ、新たに湧いてくる課題を模索し続ける活動」
ということができるのではないでしょうか。
探究には自由研究のようなはっきりした終わりも正解もないのです。
(結論)探究とは結果ではなくその過程に価値がある
探究は「課題を解決するために行う活動」ではなく、「自分だけの答えを創り出す活動」です。
得られる結果ではなく、そのプロセス自体に価値を置くのが探究と言えます。
また、自分の中から湧いてきた問いをもとに探究をすすめるため、自分の「興味のあること」や「好き」をとことん深堀できます。
40歳過ぎの私が受けてきた教育は、与えられたゴール(課題解決)に向けて、たどり着く手段を考えるというものでした。
しかも、ゴールから逆算していかに効率よく無駄なく、そして速くたどり着くか、一目散にゴールを目指して走ってきた私には目から鱗な内容でした。
だってプロセスを大切にする探究に、無駄なんて何一つのないのですから。
なぜ今探求学習が注目されているのか
AIの急激な進歩や、真偽不明の情報があふれ出る、変化が激しく予測不可能な現代社会では、「今までの正解」がますます通用しなくなることが予想されます。
答えのない問題に対して柔軟に解決策を生み出し、主体的に生き抜く力を養うことのできる探究のプロセスが、今の時代に求められているからと言えるのではないでしょうか。

探究活動を行う人たち
実際、探究部で活動をする人たちにお話しをうかがいました。
学生さんへインタビュー
実際、まるがめ探究部で活動する学生さんにリアルな声をお聞きしました。
好きをとことん深堀りできる探求部の魅力
中学2年生 Tくん
ー何を探究のテーマに選びましたか?

面白いインディゲームについて探究しています。
ーなぜそのテーマを選びましたか?

メジャーではないインディゲームの中から好みのゲームを見つけて、やってみたらすごく夢中になった経験から、色んな疑問がわいてきたからです。
ー探究は楽しいですか?そしてなぜ楽しいのですか?

楽しいです!!
だって自分の好きなことができるから!

高校1年生の仲良し4人組
ー探究のテーマは決まりましたか?

まだ個人のテーマは全員は決まっていませんが、4人で丸亀市主催の 高校生プランコンテストにみんなで出場しようと準備しています。
ーまるがめ探究部の良いところはどこですか?

学校間を超えたつながりがあるところです。
4人は同じ中学校ですが、高校は別々に進みました。でもまたまるがめ探究部でつながることが出来ています。

中学2年生 Cちゃん
ーまるがめ探究部の好きなところはどこですか?

自由なところ。
自分の意見を安心して言って、聞いてもらえる環境がうれしい。
学校では言えない自分の気持ちを、言ったり聞いてもらえる環境が心地良いという彼女は、人とのつながりを大切にした探究テーマを選んでいる最中です。

高校1年生Kくん
ーどんな探究活動をしていますか?

探究テーマを決めずその時に思い付いたことをいろいろ調べています。
毎回自分の興味のある探究テーマを探究して、プレゼンを行っています。
ー最近発表したテーマをいくつか教えてください

最近では
①iPhoneとandroidの違い
②なぞかけの言葉二つの関係性について
③ディスコードボットの作成
についてです。
ーまるがめ探究部の魅力は?

自分の好きなことができること。
毎回のプレゼンを真剣に聞いてくれて、リマインドをくれる大人がいることが嬉しい。
一人で好きなことを探究するのも、もちろん楽しいけど、それを発表する場所があること。そして、それを肯定して聞いてくれる環境があることが嬉しいというKくん。
そんなKくんは取材に行った日には「AIエージェントによる自動化システム」についての発表をしてくれました!!

支える人達(メンター)へのインタビュー
現在、さぬきっずコムシアターの塚本さん、蓬莱学園の社会科講師の辻口さん、豊嶋さんがメンターとなり子どもたちの活動を支えています。
(※メンターとは悩みやキャリアについて相談に乗ってくれる「頼れる先輩」のことです。)
メンターの豊嶋さん
ー活動をしていて気をつけていることはありますか?

来てくれた子たちに、その日のうちに1回は必ず声かけするようにしています。
ーこども達の様子はどうですか?

みんな自分の好きが決まってきています。
ここに来たらみんなに認めてもらえて自信をもってもらえたら嬉しいです。
いつも、やさしい笑顔でみんなの話を真剣に聞く姿が印象的でした。
蓬莱学園 辻口先生
ー探究の魅力をひとことで言うと?

自分の好きに気づき、それを突き詰めることだと思います。
ー探究を行うことの一番の価値は?

学ぶための意欲を高め、自分からやってみようと思えるようになることです。
先生と生徒の垣根を低くして、フランクにみんなに寄り添います。
辻口先生の声掛けで参加している生徒も多く、一人ひとりの個性を肯定する姿を子供たちがいつも見ているからこその信頼を感じました。
さぬきっずコムシアター塚本さん
ーまるがめ探究部の魅力はどんなところですか?

取材中
ー参加してる子供たちにどうなってほしいですか?

取材中
そこにいるだけで、その場が穏やかな空気になる塚本さん。
こどもたちの信頼が厚く、話をするこどもたちはどんどん自分から話をします。塚本さんにもっともっと話をしたいという子もいました。
まとめ
まるがめ探究部は探究を通して、こどもたちの「好き」を見つけられる素敵な場所でした。
そしてそこにいるメンターの方達の見事な伴走で、自己を肯定しつつ、興味のあることを深堀することが出来ていると感じました。
これからの丸亀市を創っていくこどもたちに必要不可欠な「探究力」を育むことができる、新しい学びの中心になるのではないでしょうか。
自分の好きを探究をしたい丸亀市の学生たち!また子供たちとより良い未来を目指したい、自分自身の持つ問いを一緒に深めていきたい大人にとっても刺激をもらえる場所です。
火曜日の夕方、マルタスのオープンラウンジを気軽に訪ねてみてください。


教育の地域格差をなくしたい!