マルータを支える「裏方」のプロフェッショナル、楠田由香里さんに訊く「当たり前を当たり前に」

執筆者:みちひさあゆみ

香川県丸亀市、宇多津町で暮らし役立つ情報を発信している、全戸ポスティング雑誌マルータ

その発行を陰で支え、配布管理全般を担当するのが楠田由香里さんです。

「裏方のプロ」の楠田さんが、どのようにしてマルータの仕事に携わるようになったのか。そして、約5万7000世帯という膨大な数の配布をどのように管理しているのか。その道のりについてお話を伺いました。

楠田由香里さんの基本情報

お名前楠田 由香里さん
居住地香川県
出身地三豊市
家族夫(マルータ編集長)息子
所属株式会社プロバトン月間マルータ編集室
入社時期2019年8月
仕事内容マルータ配送手配、メール便管理、経理、総務など

まさかの転身!夫が始めた事業を支えることに

深夜まで帰ってこない夫 「私が手伝うしかない」

2015年11月、丸亀市・宇多津町全戸配布の情報誌としてマルータが創刊されました。

その時は、手伝いの一人として参加したいたはずの夫の寛さんが、なんやかんやで2016年9月代表を引き継ぐことになったのです。

その当時、楠田さん自身は介護の仕事をしており、自分が手伝うことになるとは夢にも思ってもいなかったと話します。

夫の寛さんは事業が軌道に乗るまで多忙を極め、家に深夜までなかなか帰ってこれない。楠田さんの心配な日々が続きます。

当時、楠田さんの職場は高松。ご主人が丸亀で忙しく何をしているのか分からない状態でした。

ある時、外部に依頼していたマルータの配送を、内部でやった方が良いという話が出ました。

その時、ご主人から「手伝ってほしい」と伝えられます。

夜遅くまでボロボロになりながらも、懸命に働く夫に「ノー」という返事なんてありませんでした。

インタビュー中には「無理やり入れられたようなもの」と笑いながら言う楠田さん。夫婦間の深いを愛を感じずはいられませんでした。

2019年8月、楠田さんはマルータの配布管理という重要な役割を担うことになりました。

まだ中学生の息子さんを育てながら夫婦二人三脚での挑戦が始まります。

泣きながら配った夜もあった「地道な努力」

マルータの配布エリアは、丸亀市・宇多津町全域の約5万7000世帯

この膨大な数の配布を、約40人の配達員が担っています。

楠田さんの主な仕事は、毎月変わる内容に合わせて配布物を仕分けし、配達員に指示を出すこと。

配布を始めた当初は、道が分からず苦労したり、届かないというクレーム対応に追われたりと、大変なことの連続だったそうです。

夜中に泣きながら再配達をした経験もあると言います。しかし、地図に色をつけたり、配達員に細かく情報を伝えたりと、地道な工夫を重ねることで、少しずつ配布の精度を高めていきました

そんな苦労を乗り越えた今、楠田さんのやりがいは、個性豊かな配達員たちとの交流にあるそうです。

20代から70代まで幅広い年齢層の配達員と、配布が完了した時の達成感を分かち合うことが、なによりも楽しいと笑顔で語ってくれました。

「1件1件を大切に」受け取る人への想い

楠田さんが仕事で最も大切にしているのは、「1件1件を大切にする」という想いです。

数万件を扱っていても、「受け取る人にとってはたった1部が全て」その意識をいつも配達員にも伝えることを心がけています。

また、読者に向けては、ポストの環境を整えてほしいと呼びかけます。

壊れたポストや分かりにくい場所にあるポストは配達が難しいため、お互いが気持ちよくやり取りできるよう、協力してほしいとのことでした。

楠田さんの話される理想のポストは、「道に面しており、表札が分かりやすく、押しこんで入るタイプ」のポストだそうです。

是非ご自宅のポストを確認してみてください。

※イメージです我が家のポストではありません(笑)

マルータへの思いそして「当たり前」

朝5時半に起きて家事をこなし、仕事に励む多忙な日々を送る楠田さん。休みは月に数日しかありません。

それでも、生きていくために当たり前である「一日3食の食事と睡眠はきちんととること」を大切にしていると語ります。

そして、夫のことは、「やり切る力と新しいアイデアを出すところを尊敬している」と言います。

夫が読者を楽しませるために内容に工夫を凝らす一方で、楠田さんは配るべき配達先に確実に配達する「当たり前を確実にやる」という裏方の役割に徹しています。

夫婦二人三脚、そして多くの配達員や関係者と共に、これからもマルータの当たり前を支え続けていきたいと語る楠田さん。

その言葉には、プロフェッショナルとしての誇りと、マルータへの深い愛情が感じられました。

そして、お互いの困った時には当たり前に助け合い、同じ目的をまっすぐ見ながら進んでいく理想の夫婦像を見ることができました。

そして新しい挑戦へ ~メール便始めました

※画像や情報はマルータホームページからお借りしました

2025年8月より、マルータ全戸配布のノウハウを活かして毎週2便のメール便サービスを開始されたそうです。

特徴は配達の正確性と料金の安さ

マルータのメール便の特徴は配達の正確性と料金の安さだそうでう。

丸亀、宇多津に全世帯に毎月配達するからこそ持っている配布網を生かした素晴らしいアイデアです。

ポスティングは経験の積み重ねがとても重要な仕事です。

効率のいいルートをまわって、間違いなくポストに入れる。

この積み重ねの結果、驚くほど早く正確な仕事を可能にします。こういったベテランさんを大切にしてきたマルータだからこそできる仕事なのではないでしょうか。

この強みを生かして高効率・低料金を実現したそうです。

■興味のある方はこちらからお問い合わせしてみてくださいね。

まとめ

出来上がった雑誌にだけ目を向けるのではなく、自分たちの手に届くまでに関わってくださっている、たくさんの方たちとその過程に思いを巡らすことで、

もっともっと視野が広がり、人生を感情豊かに楽しめるのではないでしょうか。

これからも、どんどん新しいことに挑戦し、進化していくマルータから目が離せません。

あなたのポストにマルータが届いたときに、まっすぐ「当たり前を当たり前に」やり続ける裏方のプロの存在があることを思い出してみてください。

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